葉酸を取りすぎることでどんな副作用がある?妊活サプリの注意点

葉酸の役割や過剰摂取量

葉酸は食品に含まれる成分の一種で、健康を維持するために必ずとっておいたほうが良い成分だと言われています。

葉酸の役割とは?

葉酸はビタミンの仲間になるということで、身体の機能が正常に動くように手助けをする力があります。

身体が健康を維持するためにはエネルギー源となるもののほかに、身体を形作るアミノ酸のような成分が必要になります。

しかし、これらのものだけでは身体は正常を保てず、量は少ないながらビタミンやミネラルのようなものがあって初めて健康な状態になると言えます。

葉酸もそういったビタミンの一種で、毎日必ず摂らないとすぐに命に関わるということはありませんが、できる限り十分な量を摂っておくことが望ましいと言われています。

葉酸はビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸と呼ばれているもので、水溶性のビタミンに分類されます。

ビタミンには水に溶けるものと油に溶けるものがあり、葉酸は水溶性のビタミンのひとつで、ホウレンソウなどの葉物野菜に含まれていることが特徴です。

1日に必要な葉酸摂取量

1日に必要な摂取量
一日に240μgが必要量とされており、18歳以上の男女共に、この値を目安とすると良いでしょう。

この量はどれくらいの食品を食べればよいかというと、ホウレンソウ100gで210μgが含まれているという計算になります。

ホウレンソウ1把で約200gだといわれているので、2分の1把で210μgの葉酸が摂取できるというわけです。

栄養成分の中には食品から十分な量を摂取することが難しいと言われているものがありますが、葉酸は栄養バランスのとれた食事をとっていれば簡単に必要量を摂取することができるでしょう。

ホウレンソウ以外には緑黄色野菜、肉類、卵黄、牛乳、豆類など色々な食品にも含まれており、アスパラガスの場合には6本100gの中に180μgが含まれています。

他に葉酸が豊富に含まれている食品はレバーで牛の肝臓50gには500μgの葉酸が含まれていると言われています。

レバーを毎日食べる人は少ないと思われますが、レバーを食べていれば少量だけで必要量を満たすことができます。

葉酸はどんな人でもきちんと摂ったほうが良い栄養ですが、特に重要だと言われているのが妊娠中の女性です。

それは胎児の成長のために葉酸が重要な働きをすることがわかっているからで、妊娠中の女性は1日に480μgの葉酸を摂ることが望ましいとされています。

妊活中でいつから葉酸を摂取する?

妊婦
よく話題になりますが、葉酸は特に妊娠初期の時期に胎児にとって大切な役割を果たす栄養です。

そのため、妊娠が発覚した時には十分な量をとっている状態になっていると理想的です。

妊娠の初期は妊婦自身も妊娠に気付いていないということも多いので、妊娠を計画しているという人は妊娠前から多めに摂取しておくと良いと言われています。

通常の食品からの摂取の場合には過剰摂取になることはまずないので、積極的に葉酸が含まれている食品をとるようにすると良いでしょう。

葉酸の過剰摂取量はどれくらいから?

葉酸の摂取量
10mgを超える量を摂取し続けた時には健康被害がでる恐れがあるということで注意が必要です。

妊娠時期に応じた葉酸摂取量の違い

サプリを飲む
葉酸サプリメントで摂取する時には、一気に摂取量が許容量をオーバーしてしまうことがあるために、サプリに含まれている葉酸の量を確認し、1日1000μg以上の葉酸を摂らないように注意しましょう。

食事からの葉酸摂取も必要ですので、積極的に摂っていきましょう。

出産後も引き続き要察は必要ですので、食事と葉酸サプリを使って葉酸を摂るようにしていきます。

葉酸の摂り過ぎがもたらす副作用

葉酸は身体に必要な栄養素ですが、極端に多く摂り過ぎることで健康に害を及ぼす副作用という症状が出てしまう可能性があります。

代表的な症状としてじんましん・食欲不振・貧血・不眠・吐き気・呼吸障害・むくみ・かゆみなど

副作用
こちらは葉酸過敏症という名前で呼ばれています。

これらの症状は、葉酸を必要以上に摂った時に起こるものだと言われており、人によってあらわれる症状は様々です。

じんましんがでる時には発熱を伴うこともあるというところが特徴的で、もしも葉酸のサプリを飲んでいる時に発熱を起こし、じんましんも伴うようであれば、葉酸サプリによる過剰摂取をしていないかを確かめたほうが良いでしょう。

自分では摂取量を守っていると思っていても、服用方法を再度確認してみると、間違えて多く飲んでしまっていたということがよくあります。

葉酸は胎児の成長を健全に促すということ以外にも妊婦自身の粘膜の強化をするというメリットがあります。

そのため、妊娠中に口内炎を起こしている場合には葉酸を積極的に摂るようにすると口内炎の辛い症状を軽くすることができるかもしれません。

妊娠中はつわりや食の好みの変化などで、いつものように栄養が摂れなくなっている女性が多く、場合によっては貧血になったり口内炎という症状があらわれている人もいます。

口内炎は色々な原因で起こる病気ですが、ビタミンが不足した時や、胃腸の状態が優れない時にできることが多いという特徴があります。

そのため、つわりで特定の食品しか食べられなくなっていたり、嘔吐を繰り返していると口内炎ができやすい状態になることがあります。

そういった時には、食品で葉酸をとるのが難しければ、葉酸サプリを活用することをおすすめします。

葉酸サプリならばつわりなどの妊娠特有の症状を抱えている時でも、十分な量の葉酸を摂取できることができます。

妊活に必要な成分である亜鉛の吸収を阻害する

亜鉛
また妊娠を望んでいる状態で葉酸をとる時に注意が必要なことは、妊活に必要な成分である亜鉛の吸収を阻害する可能性があるということです。

葉酸は妊娠にとって重要な役割を果たす栄養素ですが、他にもいくつか重要だとされている栄養素があります。

葉酸だけをとっていれば良いというものでもなく、他の栄養素もバランスよく摂取することで、妊活を成功させられる確立が高まってきます。

そのため、葉酸のサプリによる過剰摂取をしてしまい、妊活に必要な亜鉛の吸収を妨げてしまうことは大きな問題です。

亜鉛はミネラルの一種で、不足しやすい栄養素です。

海藻などに多く含まれていますが、意識をしてとっておきたいものなので、食事の中でどのように取り入れていくかを考えておくと良いでしょう。

そこまで努力をして亜鉛をとっていたとしても、葉酸の過剰摂取により吸収を阻害されてしまっては、全く意味がなくなってしまいます。

妊活をしている場合には、つい妊娠をしたいという気持ちが強くなりすぎて、サプリを多めに飲んでしまうという人がいますが、サプリで葉酸を摂取する時には必ず使用量を守って使うようにしましょう。

妊婦は葉酸過敏症が母体だけではなく胎児に喘息の可能性あり

母親と一緒の赤ん坊
もうひとつ忘れてはいけないものが、妊婦は葉酸過敏症が母体だけではなく胎児に喘息の可能性があるということです。

妊娠中は胎児と母体の血液が深い関係を持っている状態なので、妊婦が摂った栄養は臍帯を通して胎児にも影響を与えます。

妊婦がアルコールを飲んではいけないとされているのも、臍帯を通ってアルコールの成分が胎児に伝わってしまう可能性があるからです。

そういったことから考えても、妊娠中に摂取するものは十分に注意をしておかないといけません。

葉酸の場合には不足していると、胎児に神経管閉鎖障害が起こる可能性や流産の可能性が高くなるということがわかっています。

しかし葉酸を過剰摂取してしまうと、今度は胎児に喘息の可能性が出てしまうということで、これも気にしておくべき問題です。

喘息は呼吸器系の病気ですが、喘息発作が起こると息ができないような感覚になるという、辛い症状をもたらします。

普段は症状がなければ他の人と同じように過ごせますが、呼吸器系が弱いということで風邪をひきやすかったり、風邪の時に喘息発作がでやすいという違いがあります。

そのため、できる限り避けておきたい病気だと言えるでしょう。

葉酸は少し前までは、そこまで注目されることのなかった栄養素ですが、妊娠中に必要だということで、今では妊活をしている女性はもれなく葉酸サプリを使用するという流れになりつつあります。

それはとても素晴らしいことであり、妊娠を望む女性にとって必要なことですが、十分な知識を持ってサプリを使用することが大切です。

葉酸は必要不可欠だが過剰摂取には注意

注目 女性
葉酸のサプリを使用する時には、簡単に過剰摂取になってしまう可能性があるという知識を持つことが大切です。

また、サプリの使用説明書にしっかりと目を通すようにして、適切な使い方をすることも忘れないようにしましょう。

葉酸の過剰摂取になる原因と葉酸サプリの注意点

葉酸の取りすぎ
葉酸は身体にとって必要な栄養なので、不足することを心配している人のほうが多くなっています。

しかし、気にするあまりサプリで大量に葉酸を摂取してしまう人がおり、過剰摂取による副作用が問題となっているようです。

葉酸は水溶性ビタミンの一種なので、通常は身体の中で吸収できない分は身体の外にそのまま排出される仕組みになっています。

そのため、食品からたくさんの葉酸を摂取した時には、余分な栄養成分は身体に吸収されることなく排泄されるので問題はありません。

レバーを毎日大量に食べるような極端な食生活を送った場合には注意が必要ですが、そこまでに至らない場合には大きな問題なく、不必要な葉酸は排泄をされていきます。

しかし、サプリに含まれている葉酸は小さな錠剤やカプセルに特定の成分を凝縮させて作ってあるものがあるので、簡単に許容量を超えた量を摂取できてしまいます。

さらに、成分が自然の食品に含まれているものとは状態が違っているために、たくさん飲んでしまうと身体に不必要な量が吸収されてしまうという問題があるとわかっています。

葉酸のサプリメントは誰でも購入することができ、手頃な価格で販売されているものもあります。

必要な栄養素が手軽に摂取できるということはメリットも大きいのですが、適切に使用しないと副作用などのデメリットの方が大きくなってしまうという事態に陥ってしまいます。

葉酸サプリメントは手軽なので飲み過ぎに注意

葉酸の摂取
葉酸サプリメントは手軽なので摂取する際に注意が必要だということを決して忘れないようにしましょう。

特に葉酸を含むサプリには、いくつかの栄養素が含まれているものもあり、葉酸がどれくらい含まれているかを把握しづらいものもあります。

そうすると、たくさん飲んだ方が効果が高いという勘違いをしてしまった場合には、過剰摂取の状態になりやすく、副作用の症状がでて初めて飲み過ぎていた事に気付くという人も大勢います。

その時に副作用の症状が出るだけで済めば良いのですが、胎児への影響が出てしまっていたり、取り返しのつかない事態になってしまうと、大変なことになってしまいます。

葉酸は食品に含まれる栄養素なので、そこまで大きな影響を出すことはめったにありませんが、サプリの場合には食品では摂ることができない量を一瞬で摂取することができるので、時に思ってもいないような副作用が出てしまう恐れがあります。

食品に含まれている栄養成分でも、サプリで摂取する時には様々な副作用を起こす可能性があるということを忘れてはいけません。

食生活を疎かにして葉酸サプリに頼り過ぎは禁物。

禁物
葉酸サプリメントをとっていれば、妊活に必要な栄養素が摂れるということで、普段の食事はどのようなものをとっても良いのだと勘違いをする人がいます。

そういった人は葉酸サプリに頼り過ぎている状態になっていると言えるでしょう。

葉酸サプリは普段の食事では十分に摂ることが難しい成分を補給するものであり、葉酸サプリだけで栄養を摂取しようとするのは間違いです。

必ず、食事内容を一番に考えて、まずは食事から必要な栄養を摂取するように努めます。

それでも、理想通りの食事を毎日とり続けることは難しさも伴うので、補助的にサプリメントを使用していきましょう。

葉酸サプリの含有量をきちんと把握して飲む

サプリを飲む女性
サプリメントを使用する時には葉酸サプリの含有量をきちんと把握して飲むということを厳守するよう気をつけていきます。

サプリメントは正しく使えば、身体にとってメリットも大きいものです。

怖がって使わないというのはもったいないことなので、サプリを使用する時には含有量の把握から始めると良いでしょう。

葉酸の成分量が豊富なエレビット

エレビット
代表的な葉酸サプリといえばエレビットです。

こちらには約800μgの葉酸量が含まれています。

食事に気を付けないと一日の上限量である1000μgをすぐにオーバーしてしまいます。

過剰摂取に注意をしながら使うなど、デメリットも考慮しながら使っていくことが大切です。

葉酸を多く含む代表的な食材

葉酸は色々な食品に含まれているので、特定の食品だけを食べるのではなく、バランスの良い食事をすることが重要になってきます。

野菜類

色とりどりの野菜
他の食材と組み合わせて使いやすい食材です。

緑黄色野菜というのは色が濃い野菜のことで、葉酸以外にもたくさんの栄養が含まれているので、妊娠に関わらず普段から多めに摂っておきたい食品です。

ホウレンソウやアスパラなど緑の野菜だけでなく、かぼちゃやニンジンなどの黄色や赤色の強い食品もあります。

他にもモロヘイヤや芽キャベツ、ブロッコリーなど色々な野菜があるので、野菜類をまんべんなく食べていれば葉酸も同時に摂取できるということになります。

魚介類・肉類

魚介 肉
野菜と組み合わせて摂りたいものが魚介類や肉類です。

魚介類や肉類の中では葉酸の含有量がダントツに多いものがレバーになります。

どの種類のレバーでも多くの葉酸を含んでいるので、色々な調理法で少しずつ食べるようにすると十分な量の栄養が摂取できます。

いっぺんにたくさん食べるとビタミンAの摂り過ぎに繋がりますので、注意してくださいね。

豆類・キノコ類

枝豆
枝豆などもおすすめの食材です。

キノコ類は繊維も豊富で妊娠中になりやすい便秘の予防効果もあるので、意識をしてとっていくようにすると健康がキープできるでしょう。

キノコ類はなかなか調理の仕方がわからないという人も多く食べる人と食べない人の差が大きい食材です。

妊娠をしたいと思っている人はこの機会に調理法などを調べておくのがおすすめです。

果物類

果物類
いちごやアボカド、ライチなどに葉酸が多く入っています。

果物は生のままで食べることができますし、妊娠中の食欲のない時期でも食べやすい食材です。

積極的に摂るようにしましょう。

葉酸を含んでいる食材で調理時の工夫

葉酸食材の調理
調理の仕方によっては栄養成分が流出してしまうことがあるので、ゆで過ぎなどには注意をしておいたほうが良いでしょう。

水溶性のビタミンなので、水に溶けてしまうと流出量が多くなります。

こちらの記事の監修:河井恵美

河井恵美
プロフィール:
助産師・看護師・保育士
看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。看護師教育や思春期教育にも関わっていました。

助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。

青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために大学院に進学・修了。2008年から夫の仕事の関係で、シンガポールに移住。

2人の子どもを育てつつ、現地の産婦人科に勤務し、日本人の妊産婦さん方に関わっています。インターネットでエミリオット助産院を開設しています。

エミリオット助産院についてはこちら
https://emiriot.jimdo.com/